先日、とあるビルのオーナー様から「下水ポンプが壊れた!」との連絡が入り、急きょ工事に着手しました。点検してみると、地下から地上に汲み上げる2つのポンプのうち、1号機が壊れていたので、取替工事までの10日間、神にも祈る気分で作業いたしました。なぜなら、そこにはトイレ10台とシャワー5台分の下水が絶えず流れていて、もし両方のポンプが壊れてしまったら、そのタンクは5日もすれば満タンになってしまい大惨事になってしまうからです。

 

幸い、優秀なスタッフのおかげで、なんとか2号機だけで持ちこたえて、無事工事が終わりました!

 

ここで、意外と知られていない下水ポンプの故障の原因をお伝えします。

 

今回のように、10年未満で故障する原因の多くは実は「ゴム製品」の詰まりからなのです。通常、ポンプは汚物やティッシュ等をカッティングしながら吸い上げるのですが、ここにゴム製品が詰まるとカッティングが出来ずに故障するのです。事実、今回のポンプ内にもおびただしい数のコンドームが詰まっていました。日本製品の高性能ぶりがこんな形で発揮されてしまうなんて…。こちらをお読みになる方の中には、そんな人はいらしゃらないと思いますが、ビルやマンションなどの施設の管理をされる際には、トイレやシャワールームにおいて「ゴム製品は、ごみ箱に捨てるように」と徹底してくださいね。